つい最近メイクをされにいらしたお客様が、終了後に、こんなふうにおっしゃっていました。

ちゃんとメイクしているのにすっぴんと勘違いされてしまうのは何故？

・いつもちゃんとメイクしているつもりなのに、「すっぴんなの？」と言われるので、ちゃんとメイクした感じに見せてみたい。

・でも自分でしっかりメイクをしてみると、ただ単にきついイメージになってしまう。

という内容でした。

確かに、ご来店の際、その方が普段しているというメイクを見ると、

「ほぼすっぴんの状態に眉を描いてマスカラを塗っただけの状態」

に見えました。

そう見えた原因は以下の５つ。

・夕方からのレッスンだったこともあり、ベースメイクがほぼはがれてしまっている状態だった。
　これはクリームファンデーションの後にフェイスパウダーを使っていないことが原因でした。

・眉毛を描いているペンシルが、少し赤味を帯びたペンシルの色で、イエローブラウン系の髪の毛の色とマッチしていない。
　また、その赤味を帯びた色の感じが、「昔入れたアートメイクが薄くなってきた状態の色」に似てる。
　なので「アートメイクが入っていて眉は描いていない」と見なされてしまうことが、これまでにも何回かあったとか。

・口紅はほとんど塗らない。

・ベースメイクが崩れることにより、チークもハイライトももちろんほぼ皆無。

・アイラインとマスカラはしっかりしている。でもアイシャドウはかなり控えめ。
　なので、グラデーションの無いぱっきりラインだけが目立ち、それが「きつい」印象をつくっている。

というようなことが原因で、「憧れのメイク顔」に近づけずにいたのですね。

そしてその方は、憧れのメイク顔に近づけるためには、「もっとポイントメイクを頑張らないといけない？」と思い込んでいたようですが、

きつくなってしまうのも嫌で、どうしたらいいのか分からなくなってしまっていたということでした。

「メイク顔」は、肌作りが最も大切

つまり、肌の質感、凹凸、立体感を左右する部分のメイクを手抜きしないということです。

ベースメイク、チーク、ハイライト。

ここを丁寧に仕上げることが、「メイク顔」に近づけるコツ。

そうすれば、眉やアイメイクなどを弱くしたとしても、「メイク顔」になるのです。

皆さんの中にも、同じように悩んでいる方がいるかもしれません。

　いつもちゃんとメイクしているのに、「すっぴん？」と言われる、と。

そんな時は、ポイントメイクばかりに気を取られず、ベースメイク、チーク、ハイライトに目を向けて下さいね。

そうすることで、「化粧された感じ」というのが、きちんと滲み出てくるものです。




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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。