ここ最近は、ロケに専門学校にブライダルにと、
なかなかスタジオにいる時間が少なくなってしまっています。
本当はもっと、新しくなった
大好きな自分のスタジオにいたいのですが。。。笑
さて、早速、今日も本題に入って参ります。
今日のテーマは、
「補色の関係をどうメイクに取り入れるか」です。
いきなり専門用語で申し訳ございません。
説明致します。
補色の関係というのは、
正反対の性質を持った２色の関係のことを指します。
おおまかな例を挙げると、
赤系と緑系、黄系と紫系、オレンジ系と青系、です。
これらの補色の関係の性質というのは、
・この２色を重ね合わせると、お互いの色を打ち消す。
・この２色を隣り合わせると、お互いの色を引き立たせ合う。
というのが代表的な性質であり、
メイクと密接な関係があります。
例えばベースメイクについてです。
・黄色のコントロールカラーを使うと、
肌の中に存在する紫の色素をカバーしてくれます。
（紫の色素というのは、くすみを指します。）
・緑のコントロールカラーを使うと、
肌の赤味をカバーしてくれます。
（使いすぎると緑味が勝ってしまいます。）
・紫のコントロールカラーを使うと、
肌の中に存在する黄味の色素をカバーしてくれます。
（つまり、黄ぐすみをカバーしてくれます。
使いすぎると、紫味が勝ってしまいます。）
上記のように、ベースメイクにおいては、
主に、補色の関係が持つ
「重ねて打ち消し合う効果」が取り入れられています。
そして、ポイントメイクにおける例です。
・グリーン系のアイシャドウを入れると、
顔の中に存在する赤系色素を引き立たせる。
つまり目の充血や頬の赤味が目立つ。
・紫系、青系のアイシャドウを入れると、
肌が黄色く見えることがある。
上記のように、ポイントメイク、
特にいろんな色を使うアイメイクに関しては、
主に、補色の関係が持つ
「隣合わせると、お互いを引き立たせる効果」が発揮されます。
しかし、見て分かる通り、
効果というよりも副作用のように発揮されることも多いので、
「補色の関係」について知っておくことは、とても大事なのです。
ちなみに、ファッションとメイクの色味をコーディネートする時に、
お洋服と同じ色をメイクにも使うというのは、
もちろん間違いの無い合わせ方なのですが、
洋服もアイシャドウもピンク。
洋服もアイシャドウもグリーン。
洋服もアイシャドウもブルー。
というようなコーディネートばかりだと、
つまらなく感じることもありますし、
全体のイメージが重たく、垢抜けない印象になってしまうこともあります。
そこで役立つのが、補色の関係に当たる色を、
メイクに使うという方法です。
薄いピンクのトップスに、
薄いグリーンのアイシャドウ。
濃い赤のトップスに、
モスグリーンのアイシャドウ。
ネイビーのトップスに、
オレンジの口紅。
これらは全て補色の関係なので、
一見すると何も統一感のない、ちぐはぐなコーディネートになりそうな印象ですが、
そんなことはないのです。
和装コーディネートには、よく使われる手法です。
お着物の色に対して、
帯や小物の色は補色の関係にあたる色を持ってきていることって多いのです。
つまり、違和感なく華やかさを出せるのが、
補色の関係なわけです。
クリスマスカラーも、そうですよね。
補色の関係は、嬉しい効果も、
要注意な副作用も生み出します。
だからこそ、しっかりと認識した上で、
上手に使いこなしたいものです。
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