前回に続いて、今日もマスクに関連したお話をしていきます。
なんせ、顔の半分を持って行ってしまうマスクですから。

メイクアップアーティストとしては、
このマスクとうまく付き合っていきたい気持ちでいっぱいなのです。



唐突ですが皆さん。
「ざわちん」さん、覚えていますか？

ものまねメイクで人気に火がついた、ざわちんさん。
当時、ざわちんさんはマスクをして顔の下半分を隠し、
顔の上半分と髪型でモノマネメイクをして披露していました。

すごいクオリティでしたよね。




当初、彼女はバラエティ番組に出る際もマスクをしていました。

いつだったか何かの番組で
「初めて、ざわちんがマスクを外して顔を見せる！」みたいな
企画？コーナー？のようなものがあって、
たまたま私はそれを見ていたのですが、

マスクを外すと「一人のざわちんという女性」が現れた、
という印象でした。

顔全体を見せることで、
ざわちんさんの個性や特徴がちゃんと見えて、
他の誰の真似でもない「ざわちんの顔」でした。


ざわちんさんは、顔の下半分を隠すことで、
自分の個性や特徴を隠し、
自由度の高い顔の上半分に絞って勝負することで、
モノマネメイクの完成度を上げていたのだろうと思います。

マスクメイクのパイオニア、ですね。



マスクをすると、眉と目しか勝負のしどころが無く、
私は時々「あーーーリップメイク楽しみたい！グロスとか塗りたい！」という
禁断症状みたいなものにかられますが、

考え方を逆転させれば、
眉と目さえ頑張ればいいわけで、
しかも顔の下半分が隠れている今こそ、
ざわちんのモノマネメイクもとい、
イメチェンメイクにトライしやすいのではなかろうか。


基本的な黄金律として、
額の縦幅が、顔全体の３分の１より狭ければ、大人顔。
額の縦幅が、顔全体の３分の１より広ければ、子供顔。というのがある。

大人顔だと、かっこいい・知的・美人顔　のイメージが付きやすく、
子供顔だと、かわいい・幼い・アイドル顔　のイメージが付きやすい。


しかし、マスクで顔の下半分を隠せば、
もはや額の面積の割合など関係なくなり、
大人顔でも子供顔でもないニュートラルな顔立ちとなるのだ。
（だからざわちんはマスクをしてモノマネメイクをしていたのだろう。
ベースをニュートラルにしておけば振り幅が広くなるから。）


ということは、
「マスクをすれば、なりたい顔になれる！」のかもしれない。
（まぁちょっと極端な考え方ではあるが）

そう考えたら、ちょっと楽しくなってきませんか？
マスクで顔立ちリセット。

なりたい自分に変身すべく研究するもよし、
日によってイメージを変えてもよし。


そんなわけで次回は、
「マスクメイクを自分のものにする！実践編」でいきましょう。

（またマスク…）

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