目次
ウォータープルーフという言葉を聞くと、みなさんは、どんなイメージを持ちますでしょうか。
きっと、アイライナーやマスカラが、滲まなくて、黒ずみを作らなくて、綺麗な状態をキープしてくれるアイテムというようなイメージではないでしょうか。
これ、確かに間違いでは無いのですが、100%正解というわけでもありません。
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ウォータープルーフと言われたのに、滲む!
メイクレッスンにいらしたお客様が、いつもお使いのアイライナーペンシルをご持参され、こんな風におっしゃいました。
「ウォータープルーフのアイライナーを下さいって言ったら、美容部員の方にこれを勧められて使ってるのに、滲むんですよね…」
そこで私がそのアイライナーペンシルをチェックしてみました。
手の甲に描いて、指でこすってみる。滲まない。
「摩擦には強いタイプですね。」
次に、コットンを水で濡らして拭いてみる。取れる。
「これは…ウォータープルーフではないですね。」
そして、もう一度描いて、その上に保湿クリームをのせて、指でくるくる。滲む。
「オイルプルーフでもないですね。」
つまり、こうしてチェックしてわかったのは、摩擦にはとても強いが、水分と油分には弱いアイライナーであるということです。
その実験の様子を見ていて、お客様もびっくり。
「えぇ~!ウォータープルーフって言ってたのに…でも確かに、どこにもウォータープルーフって書いてないなって、思ってたんですよね…」
プルーフにも色々ある
「摩擦に強い」というのを、フリクションプルーフと言ったりします。
あまり聞き慣れない言葉ですが、日焼け止めなどの謳い文句になっていることも。
「油分に強い」というのは、オイルプルーフ。
これは聞いたことある方も多いかもしれません。
そして、ウォータープルーフというのは「水分に強い」ということ。
このように、摩擦・油分・水分の何に対して耐性があるのかが、「〇〇プルーフ」という言葉で表されます。
しかし、販売員さんでも理解が間違っていることもあるくらい、「ウォータープルーフ」=「滲まない」というように、滲みにくいアイテムの総称を「ウォータープルーフ」と捉えている人が多いのです。
何のプルーフなのか、何に耐性がある商品なのか、しっかり確認を!
20年前くらいに目力アイメイクが流行した際、マスカラでどれだけまつ毛を盛ることができるか?というような風潮があり、ファシオの滲まないマスカラも話題となり、そのあたりから「ウォータープルーフ」という言葉が世に出てきたように思います。
そうして、ウォータープルーフという言葉が一人歩きして、滲まないアイテムの総称のような位置づけに。
ウォータープルーフと書いてあるアイテムでも、オイルプルーフでもあり、フリクションプルーフでもある、というアイテムも、もちろん存在します。
しかし、そうではなく、ウォータープルーフではあるけれど、オイルプルーフでもフリクションプルーフでもない、というアイテムも存在するのです。
皆さんがアイラインやマスカラを買う時に注意すべきことは、「これ、ウォータープルーフなので、滲まないですよ!」とお勧めされたとしても、
摩擦(フリクションプルーフ)油分(オイルプルーフ)についてはどうなのか、についても確認しておくと、一体何に耐性がある商品なのか、しっかり確認できて安心でしょう。
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コラムの筆者、寺長根愛がプロデュースするオリジナルブランド「Ai TERANAGANE」公式ストア。オリジナルブランド「Ai TERANAGANE」の他、寺長根がセレクトしたおすすめメイクアイテムやスキンケアシリーズを取り揃えています。
「Ai TERANAGANE」各商品ページは以下をクリック。AI TERANAGANE(寺長根愛)
札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン&スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム&メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。
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